劇場版『黒子のバスケ LAST GAME』初日舞台挨拶レポ

劇場版『黒子のバスケ LAST GAME』初日舞台挨拶レポ 2017年3月18日(土)、劇場版『黒子のバスケ LAST GAME』の初日舞台挨拶が行われました。新宿ピカデリーでの舞台挨拶には、黒子テツヤ役の小野賢章さん、火神大我役の小野友樹さん、赤司征十郎役の神谷浩史さん、青峰大輝役の諏訪部順一さん、緑間真太郎役の小野大輔さん、黄瀬涼太役の木村良平さん、紫原敦役の鈴村健一さん、ナッシュ・ゴールド・Jr.役の緑川光さん、ジェイソン・シルバー役の稲田徹さん、そして監督の多田俊介さんが登壇。




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 『黒子のバスケ』は、2009~2014年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された、藤巻忠俊先生原作のバスケットボール漫画。コミックスは累計3,000万部を突破し、また、2012年からはTVアニメも3期(全75話)に渡り放送されました。今回の劇場版『黒子のバスケ LAST GAME』は、続編として描かれた『黒子のバスケ EXTRA GAME』に加え、原作者自らが描き下ろした新エピソードも含めたストーリーで、かつてのライバルたちが集結した熱い物語になっています。



 今回は、新宿ピカデリーで行われた初日舞台挨拶の様子をレポートします!

「キセキの世代」がそろった! 豪華キャスト登壇

 上映後の余韻の中、キャストのみなさんと多田監督が登壇。みなさんドレッシーな装いで、特に"キセキの世代"のメンバーは、それぞれのイメージカラーを取り入れた素敵な衣装。会場は大きな歓声と拍手に包まれました。



 まずは、それぞれから一言ずつ挨拶。途中、自分の番だと思っていなかった小野賢章さん(黒子テツヤ役)に、神谷さん(赤司征十郎役)がオフマイクでつっこみを入れたり、「おはようなのだよ」と小野大輔さん(緑間真太郎役)が緑間の口調で(「~なのだよ」は緑間の口癖)挨拶したのを、木村さん(黄瀬涼太役)が同じ調子でコピーして(コピーは黄瀬の得意技)挨拶したりと、序盤から楽しく仲の良い空気が流れました。

寂しいけれど、ラストにふさわしい劇場版

 今回の劇場版は、原作・藤巻先生の総監督作品。最初は続編漫画の『EXTRA GAME』をアニメにするのだと思っていた多田監督の元に、劇場版用の新作エピソードがネームで届いたのだそうで、多田監督もこれだけ絵ができているのならばと盛り込むことを決めたとのこと。藤巻先生の並々ならぬ熱意が感じられます。

 つづいて、完成した作品を観た感想を訊ねられたキャストのみなさんは、寂しくもあり、TVシリーズを長く演じてきたご褒美のようでもあると語りました。小野友樹さんは、試写会を観た後に一緒に演れてよかったと小野賢章さんにメッセージを送ったのだそう。藤巻先生には暑苦しいと笑われてしまったようですが、作中でも仲の良い小野賢章さんと小野友樹さんのやり取りに、会場も笑いながらも温かい拍手を送っていました。



 小野大輔さんはかなり泣いてしまったようで、会場からも「泣いた!」と共感の声が。泣けるシーンがたくさんあるので、ファンはハンカチを持って劇場へ足をお運びください! 木村さんと鈴村さんからは、各々の未来を頭に描ける形で終われたとも語り、寂しいながらも素敵なラストを演じられたことに満足げな様子が伺えました。

 新しく敵役として参戦した緑川さんと稲田さんは、アフレコにかなりのエネルギーを消耗したそう。なんと本編の3分の2が試合シーンだという本作品は、アニメーションを作るのもかなりの苦労があった様子。緑川さんも絵のクオリティが高く、長時間の試合描写は大変だっただろうと思いを馳せました。



 声がカスカスになるくらい全力で取り組んだという稲田さんは、完成品の迫力を見ると勝てそうな気がしたと話します。何度か劇場版を観たら勝っているんじゃないかと会場の笑いを誘いつつ、高い完成度への感動をのぞかせていました。

敗因は昼食? アフレコ秘話

 TVシリーズでは、それぞれに対立や性格に難のあった「キセキの世代」メンバー。今回は成長し、ひとつのチームになって戦うというストーリーになっていますが、成長したキャラクターを演じる上で気をつけたことは? との質問に。



 小野賢章さんが、黒子はTVシリーズの頃から芯になる部分は変わっていないと感じ、大きく演じ分けることはなかったと話すのに対して、小野友樹さんは1話で日本に絶望していた火神を見返し、劇場版のラストシーンであれだけ素直な感情を出せるようになったとは、とその成長を実感。火神は人に恵まれたと思うと語りました。



 チームの中心に描かれている赤司を演じた神谷さんは、赤司が中央にいるのを見て、最初は違和感を感じたのだそう。黒子と火神が中心なのではないかと考えを巡らせ、昔ひとつのチームだった頃は赤司があそこにいたのだ、自分はその正しく導いていく赤司を演じなければならないのだと思ったことを明かしました。



 諏訪部さん、木村さん、鈴村さんは、なぜかお互いに自分のキャラクターがもっとも成長したと主張。会場を笑わせながら、自身の演じるキャラクターへの愛情を感じさせました。

 そんな「キセキの世代」に敵対するべく、緑川さんはアフレコの席でも一人で端に座り、孤高の状態で臨んだのだそう。神谷さんもそれが演りやすかったと話しました。多田監督も音響監督から意図的にそうしているのだと聞いて、その意識の高さに感服した様子でした。



 稲田さんもそうだったのかと振られると、稲田さんは昼食で神谷さんと鈴村さんが同じテーブルに来てくれたのがとても楽しかったと暴露。後半負けるのは昼食で仲良くしてしまったせいだと話し、会場もキャストも大爆笑でした。

何度も劇場へ足を運んで!

 楽しい話の尽きない中、舞台挨拶もエンディングへ。



 スタッフ代表として来たのだという多田監督は、試合シーンの多い大変な作画を、スタッフが本当に頑張ってくれたのだと感謝を述べると、つづくキャストのみなさんも、一様に作品への自信とキャラクターへの愛をのぞかせながら、何度も劇場へ足を運んで観て欲しいと挨拶しました。

 最後に、小野賢章さんはこういう形で最後が迎えられることについて感謝を述べ、今後も大切な作品で在り続ける。みなさんの中でも、大切な作品になってもらえれば。何度も観て、黒子たちを応援して欲しいと語り、初日舞台挨拶は幕を閉じました。



 「キセキの世代」のキャストが全員揃ったのは、本当にキセキの素敵な舞台挨拶でした。みなさまもぜひ、黒子たちの未来へつづくラストゲームをご堪能ください!

[取材・文/笈川 采女]


(C) 藤巻忠俊/集英社・劇場版「黒子のバスケ」製作委員会