今度はエア・カナダ! オーバーブッキングで10歳少年の座席をキャンセル

今度はエア・カナダ! オーバーブッキングで10歳少年の座席をキャンセル

カナダのプリンスエドワード島ストラトフォードに住むドイルさん一家は、今年3月のコスタリカへの旅行のため昨年8月にオンラインを通してエア・カナダのエアチケットを4人分予約した。


そして旅行前日、父親のブレットさんがオンラインでチェックインをしようと試みたところ、10歳の息子コール君の座席が確保できなかった。電話で何時間も問い合わせをしたがらちが明かず、母親のシャンナさんは空港まで車を走らせた。


するとエア・カナダのカウンターで28席しかない座席を34席販売していたことによるオーバーブッキングで、コール君の席がキャンセルになっていることを伝えられた。


10歳の子供をひとりだけ残して旅行に行くわけにはいかない。しかし家族分のフライトをキャンセルしたところで返金などされるはずもない。シャンナさんはエア・カナダのスタッフに自分かもしくは家族内の大人が、コール君のために座席を諦めるのでその座席をコール君に与えることはできないのかと尋ねた。


ところが「あなたが座席を諦めることはできるが、だからといってその席が必ずしも息子さんに譲られるとは限らない。通常、弊社を頻繁に利用してくれる乗客へとその席は譲られる。全く保証はできない」といった答えが返って来たという。


結局、ドイルさん一家は別の空港からエア・カナダの別便があればそれに乗り、モントリオールのコスタリカ行きのフライトに乗り継ぎができればと2時間かけてニューブランズウィック州のモンクトン空港まで車を走らせた。ところがそのフライトはキャンセルとなっており、一家は今度はノバスコシア州のハリファックス空港へと更に2時間半かけて車で向かった。しかし当日のフライトはなく、家族は空港のホテルに一泊しなければならなかった。


あちこちの空港を車で何時間もかけて走り一泊した後、ついに家族はコスタリアへ向かうことができたのだが、ドイルさん一家の精神的かつ経済的負担は相当なものであったことは否めない。苦情を受けたエア・カナダは、ドイルさん一家に不便を強いたことを謝罪し、1年間有効期限のついた2,500カナダドル(約20万円)の旅行券の進呈とドイルさん一家にかかった交通費の全額負担を検討中だという。同航空会社スポークスマンのイザベル・アーサーさんは「とても良心的な補償をさせて頂いている」と語っている。


エア・カナダでは、オーバーブッキングの詳細に関しては現在もフォローアップ中ということだが、つい先日もユナイテッド航空でのオーバーブッキングによる暴行事件があっただけに、改めて全航空会社の運営管理責任が問い質されるべきというところだろう。


ブレットさんは「みんなオーバーブッキングにはうんざりしていますよ。だいたい航空会社は座席を二度売るもんじゃない。まぁ飛行機から引きずり降ろされなかっただけマシですけどね」と皮肉たっぷりにコメントしている。


出典:https://www.theguardian.com

(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)