ボーカロイド・オペラの先駆者、渋谷慶一郎が語るパリ公演

ボーカロイド・オペラの先駆者、渋谷慶一郎が語るパリ公演脳科学者の茂木健一郎がパーソナリティをつとめる、日本、そして世界を舞台にチャレンジしている人をゲストに迎え、その“挑戦”に迫るTOKYO FMの番組「Dream HEART」。4月22日(土)の放送では、アーティストで作曲家の渋谷慶一郎さんが登場します!







渋谷さんは1973年生まれ。東京芸術大学の音楽学部作曲科を卒業後、2002年に音楽レーベル「ATAK」を設立。国内外で先鋭的な電子音響作品をリリースするほか、デザイン、ネットワークテクノロジー、映像などさまざまな分野でマルチな才能を発揮しています。現在はパリと東京を拠点に、世界で活躍している渋谷さんにたっぷりと話を伺いました。





茂木「2013年5月かな、初音ミク主演で世界初の映像とコンピューター音響によるボーカロイド・オペラ『THE END』の初演を観たのは。あれは素晴らしかった!」



渋谷「観に来ていただきましたよね。予想以上に反響がすごくて、今も世界中からオファーがきています」



茂木「パリ公演も大成功だったとか」



渋谷「パリはすごく熱狂的で前売りチケットが30分ぐらいで売り切れちゃって。追加公演もすぐに売り切れて。一番印象的だったのは幕が下がった瞬間、3秒くらい沈黙があったあとすごい拍手が沸き起こって」



茂木「初音ミクがボーカロイドとして歌っていますが、作曲者としてテーマはどのように?」



渋谷「“死”とは何かというのがひとつ。これは古典的なオペラでもよく扱われる題材なんですが、身近な存在の固有の死ではなくて、死ぬのか死なないのか分からない存在の初音ミクが自問自答していくと、死の本質って何なのか展開できるんじゃないかと思ったんです」



茂木「哲学的な意味合いも含んだ非常に画期的な作品だったと思うんですけど、フランスの人たちはこの作品を観てどんなことを論争していたんですか?」



渋谷「人は死ぬと名前が消えちゃうと思うけど、名前は残るんですよ。でも“あなた”とか“キミ”とは2度と呼ぶことができない。だから死んでなくなるものって関係性やコミュニケーションですよね。だから死の本質ってそのふたつがすごく近いんじゃないかというのを提示したら、それに対して反応が大きかった気がします」



茂木「死生観ってヨーロッパ伝統のものと日本人とは違うんだけど、感じるところがあるんだね。いろんなメディアから取材を受けたと思うけどどんなことを聞かれました?」



渋谷「『どうして初音ミクでオペラを作ったんですか?』って質問には100回くらい答えてるから、せっかくフランスまで来たんだから面白いこと言ってやれって(笑)。聞かれることは国によってそれほど違わないけど、オーディエンスの反応のほうが違うかな」



この続きは、4月22日 22:00からの「ドリームハート」のOAをお楽しみください。

「パリと日本のアーティストの扱い方の違い」「クールジャパン」についても伺っています。





【番組概要】

番組名:「Dream HEART」

放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット

放送日時:毎週土曜22:00~22:30

パーソナリティ:茂木健一郎

番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/dreamheart/