「ひよっこ」41話、恋の日比谷中央公園

「ひよっこ」41話、恋の日比谷中央公園連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)

第6週「椰子の実たちの夢」第41回 5月19日(金)放送より。 

脚本:岡田惠和 演出:福岡利武  



40話はこんな話



オーディションに落ちてしまった時子(佐久間由衣)を元気にしたいとみね子(有村架純)から手紙をもらった三男(泉澤祐希)は・・・。



「がんばった人たちなんだよきっと」(みね子)



三男(泉澤祐希)は、今度の日曜日に休みをくださいと、主人(斉藤暁)に申し出る。

「俺たち(父娘のこと)をふたりにして・・・」と恨み言を言われながらも、当日、出かける三男。

そして、日比谷中央公園に、みね子、時子、三男が久々に集まった。

三男は、おしゃれしてジャケットを着てきた。初任給で買ったのだろうか。

みね子はオーディションのつきそいのときと同じ服。時子はまだべつの服。

おしゃれはしていても、心は茨城に戻った3人は、銀ブラを楽しむ。

当時の銀座の映像の両脇に、「ただいま銀ブラ中」のテロップが入ることで、昔の映像資料とドラマが一体化した。すばらしい。



ひとしきり歩き回ると、公園に戻ってきて、青、赤、黄の風船をもって噴水の前に座る3人。

銀座のそばということは、日比谷中央公園というのは日比谷公園がモデル設定だろうか。

たくさんの人出に疲れながらも、みね子は、あそこにいる人たちは「がんばった人たちなんだよきっと」と

想像する。

うん、休みの日に楽しんで、買い物するのは、がんばった人の証であり誇りだ。

自分たちよりお金もって恵まれている人への愚痴を、肯定に転化する3人。



「でも逆に心配される人になってしまった 参った」(時子)



今日は、時子の長台詞。

なんで、女優になりたかったのか、語る。

「映画とか見てるときってさ、いろんなこと忘れちゃうんだよね。

やなことや心配事とか忘れちゃうんだ。

それってすごいなって小さい頃から思っててさ。

そんな人になれたら素敵だなあと思ってた。



私なんてさ恵まれてるほうだと思うんだ。

でももし恵まれてるんだったら、弱ってる人とか辛いことたくさんある人がさ、私のでてる映画とか見てさ、その間だけいろんなことを忘れられるような人になるべきなんだってそう思ってた。

でも逆に心配される人になってしまった。

参った」



ここまで約1分。 さらに、台詞は続く。

どこかで自分は特別だと思っていたのが、打ち砕かれて、怖くなってしまったと吐露しうなだれる時子。

でも、こんな長台詞、つらつら言えるんだから、大丈夫だと思う。



「嫁さんになれ」(三男)



すごいぞ、三男の逆療法!

女優を諦めて、嫁さんになれ、と迫る。

すると、死んでも嫁にならないと、時子はがぜんやる気になった。



「めそめそしてっと嫁さんにするぞ わかったか」

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そんな彼の心をわかっているみね子。ふたりを見てる有村架純の表情がいい。

「お父さん、三男はいいやつです。そして切ない恋心です」

で、ここでかかっている劇伴(いつもよくかかるやつ)が、明るいのに哀調があって、どうにも泣かせる。



そして、もうひとり、恋もように参戦しそうな、黄緑の風船をもった米屋のさおり(伊藤沙莉)が・・・。

恋の混戦は、視聴者の大好物。なんだか面白いことになってきそうですぞ! 青春がはじまりそう。

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