「転売目的の人は来ないで」宮司が御朱印帳転売にツイッターで苦言 「スタンプラリーのように集めるのは違う」

「転売目的の人は来ないで」宮司が御朱印帳転売にツイッターで苦言 「スタンプラリーのように集めるのは違う」

御朱印ブームの影響か、ここ最近、ネット上で御朱印帳や御朱印の転売が相次いでいる。こうした中、茨城県にある守谷八坂神社のツイッターアカウントが同社の御朱印帳転売に関して苦言を呈し、話題になっている。


頒布時の約3倍にまで値上がり「黙っていられなかった」




呟きは


「ヤフオクで当社の御朱印帳が出品されていました。すでに落札されていまして社頭頒布の約3倍近い値段で落札されていました。神社頒布品をオークションに出品し利益を得る行為は許せません。頒布品は祓いをし神徳を得られるように祈願しております。一般商品とは違うものなんです。もう来ないで下さい」


というもので、6月18日に投稿され、2万件以上リツイートされた。


同神社の宮司、下村良弘さんはキャリコネニュースの取材に対し、「ここまでリツイートされるとは思わず、お騒がせしております」と穏やかな口調で語り、


「来ないでください、という言葉が独り歩きしてしまったのは残念です。転売目的で来られる方は遠慮してほしい、という気持ちです」


と真意を説明する。


下村さんによると、同社が御朱印帳を作ったのは5月下旬。「村の鎮守のような小さな神社のため」そんなに多くを作りはしなかったが、同社の御朱印帳を求める人は多く、授かれない人もいたほどだ。


そんな中、ヤフオクで同社の御朱印帳の出品を発見する。頒布時1600円だったのが、4500円にまで高騰しているのを見て、黙っていられなかったそうだ。


「神社は気持ちの繋がりを一番大事にしますから、病気で本人が足を運べなかったり、安産祈願や合格祈願など特定の誰かのために誰かがお守りを買う、というなら分かります。しかし、不特定の誰かに向けて購入し、利益を上乗せして出品するのは、いかがなものかと思います」


その地域の氏神様にお参りし、参拝の証として授けてもらうのが理想


同社以外の御朱印や御朱印帳も、ネットオークションで多数取引されている。メルカリでは数点出品があり、「稲荷祭のみの御授与で、大変レアな限定御朱印です」「貴船神社様の頒布数限定御朱印帳です」と、稀少性がアピールされていた。


神社のお守りや御朱印帳は通常、通信販売などで遠隔地にいる人向けに売られることはない。「そもそも神社は、周辺地域に住む方々によって作られてきた」(下村さん)といい、ローカルな共同体を前提とした組織だからだ。


こうした背景もあって、「スタンプラリーのように集めるのはちょっと違うのではないでしょうか」と、コレクション目的での御朱印収集には首を傾げる。地域の氏神様にお参りし、参拝の証として授けてもらうのが理想だという。


下村さんは、「神社はせっかく緑の多い場所です。お参りし、自然の神様と触れ合って、すがすがしい気持ちになっていただくほうが、御朱印を書く身としても嬉しいです」と語った。