こんなに違うの!?各国の結婚式・披露宴のスタイルや風習

こんなに違うの!?各国の結婚式・披露宴のスタイルや風習日本では、6月に結婚すると幸せになれるという「ジューンブライド(6月の花嫁)」の言い伝えに憧れる人が多いですが、外国人の友人に聞いてみると、それぞれの習慣や価値観の違いにビックリ! 筆者が驚いた3つの国の結婚式・披露宴のスタイルを紹介します。

豪華絢爛な披露宴が3日間続くパキスタン


ボリウッド映画のような豪華絢爛な結婚式を行うのは、インドとパキスタン。特にパキスタンの結婚式はイスラム教義に基づき、3日間続きます。

初日は、花嫁の友人や親族が集まり、花嫁を囲んでのパーティー。花嫁の友人は女性だけ、いわば女性たちによるお祝いで、翌日の式へ向けての準備を行います。
2日目、花婿は花嫁の家におもむき、花嫁の両親と結婚の挨拶を交わします。その後、披露宴会場へ場を移し、花婿の家族と合流。両家の親族・友人たちと結婚を祝います。
3日目は、花婿花嫁がそろって花婿の家に行き、花婿が花嫁を両親へ紹介後、最終日の盛大な披露宴に。親族や友人も、花嫁側は3日間、花婿側は2日間、朝から晩までパーティー三昧です。

 (左)3日目の披露宴に出席する新郎・新婦/(右)ゴージャスな花嫁のウェディングドレス

新郎新婦は、両親への挨拶や披露宴パーティのお色直し、参列者への謝辞・挨拶に大忙し。でも、毎日美しいフォーマルドレスと装飾品を身にまとい、伴侶と共に過ごすのはこのうえなく幸せな時間。ちなみに、披露宴の費用は両家の両親が負担して参列者を招待し、日本のようなご祝儀の習慣はないそうです。

とはいえ、パーティーの衣装はゲストも豪華。上質な生地に華やかな刺繍のサリードレスは、色彩豊かに披露宴を盛り上げます。ゲストも3日間の休暇を取得し、毎日衣装を変えるそうで、まさに豪勢な結婚式ですね。

豪華なアルバム制作が欠かせない中国


ロマンチックな中国の若者たち。特に経済が急成長した1980年代以降に生まれた世代は、資本主義の導入による恩恵を受けてきたこともあり、挙式・披露宴は盛大に行います。なかでも憧れは、4回のお色直し。さすがに4回もできるのは一部の家庭に限られますが、それでも白いウェディングドレスと縁起の良い紅色のドレスは欠かせません。

そしてはずせないのが「婚礼的华丽相册(豪華な結婚アルバム)」の制作。多くが披露宴の1年から半年前に撮影を行います。さまざまな美しいロケーションを背景に衣装を何度も変えて、プロのカメラマンが数百枚もの写真を撮影。場合によっては、海外にまで撮影クルーを引連れていくのだとか。

 
撮影中は、カメラマンがさまざまなポージングを指示してくれる


その中から写真を厳選し、まとめたのが「婚礼的华丽相册」。豪華で素敵なアルバムは、新婚カップルの宝物となります。

結婚の価値観が多様なフランス


結婚を重視しないといわれるフランス人。結婚式は、シティホールで市長と立会人の2人を前に、婚姻証明書に署名を行うだけ。その後、会場を移して披露パーティーとなります。パーティーはダンスで一晩中盛り上がり、クラブのような雰囲気です。


シティホールで婚姻証明書に署名の儀式

フランス人の結婚観が垣間見える事例をもうひとつ。

ある日、東京の大学院へ研究で来日していたフランス人の友人(男性)と、その彼女、筆者の3人で食事をしていた時のことです。「そういえば先週、彼女と結婚したよ。彼女のビザ期限が切れそうだったから」と、あっさり言うのです。「両親の承諾や挨拶は?」と驚く私の問いに、「当人同士のことなのに、なぜ両親が出てくるの?」と、意味がわからないという表情。格式にとらわれず自由な思考で行動する姿に、フランス人らしさを感じました。

国によって、こんなにも違う結婚の考え方や風習。時代に応じて、変化しているところもあるようです。欧州では教会で式を挙げるイメージがありますが、実際は少ないようですし、イスラム教の一夫多妻制も時代にそぐわないという風潮になってきているのだとか。

外国人と仲良くなりたい時や、その国の文化を理解したい時、結婚事情について聞いてみるのはいかがでしょう。日本と違う習慣に、新たな発見がありそうです。

<文:村瀬琴音>