今夜最終回「過保護のカホコ」ここにきて新設定が続々登場。あと1話で本当に終わるのか?

今夜最終回「過保護のカホコ」ここにきて新設定が続々登場。あと1話で本当に終わるのか?様々な問題が全然解決しないまま積み上がるだけ積み上がって「コレ、どうなるのかなー……」と思っていたら、前回あたりからようやく少しずつ解決への動きを見せはじめた『過保護のカホコ』(日本テレビ・水曜22:00~)。



しかし、ここまでこじれまくっていた問題が信じられないくらい駆け足でサクサク解決してしまうので、エピソードのペース配分を間違えちゃったんじゃ……と、最終回に向けて少々心配になっているのだ。



色んな伏線を張るだけ張った挙げ句、最終回で全部ぶん投げちゃいがちな脚本家として、ボクの中でお馴染みな遊川和彦さんだけに、ここからどんなトンデモ展開になってもおかしくないぞ!



大丈夫なのかポイントその1・父方の実家



カホコ(高畑充希)の父方の実家では、叔母・教子(濱田マリ)が、どっかから子どもを拾って来ちゃったというビッグな問題が起こっていたが、前回、児童養護施設に返しに行ってとりあえずは解決。



……したのかと思ったら、また子どもを拾ってきてしまった教子。しかも今度は3人! 以前も来てた、児童養護施設から逃げてきたタモツをはじめ、近所の公園でさみしそうに遊んでいた子まで。



「子ども拾い癖」という、現実だったらなかなかヤバイ行動を、どう収集つけるのか……と思ったら、「こういう子どもたちが気軽に遊びに来れたりとか、勉強したりできる場所(施設)」を作るということでアッサリ解決(してるか?)。



今の今までほぼニートだったおばさんが、そんなに簡単に施設を作れるの!? と、当然思うわけだが、実は祖父(平泉成)は教員免許を持っていて、祖母(梅沢昌代)は調理師免許を持っている、そんで教子はこれから保育士免許を取ればオッケーという結論に。



「お前たちは知らないかもしれんが、オレには教員の免許がある!」って、そんな唐突な新設定の登場、アリか!?



そもそも、行き場がない子どもを保護するための施設が児童養護施設なわけで、児童養護施設の子どもを、さらにあずかる施設なんて成立するのだろうか?



遊川脚本のドラマ『はじめまして、愛しています』で描ききれなかった児童養護施設に対する思いを、このエピソードにムリヤリぶっ込んだという可能性もあるが。



大丈夫なのかポイントその2・おばさん夫婦の離婚



母方の叔母・環(中島ひろ子)の家では離婚問題が勃発。



もともと、盗癖を持っている環と、アル中気味の旦那・衛(佐藤二朗)という、共依存のような形で成立していた夫婦だったが、環の盗癖が復活、衛も飲酒しまくりで家庭はメチャクチャになってしまい、離婚話が進んでいるようだ。



今回、衛が自暴自棄になって酒を飲みまくっている原因のひとつとして「補導した少年が死んじゃった」ことがあると明かされた。



地域の子どもたちを正しい道に導こうと努力してきた警察官なので、ショックを受けるのは分かるのだが、その「補導した少年」って、第3話で本当にチョロッと映り込んでた程度の存在。しかも死んだ原因も自殺なのか、事故に巻き込まれたのか、はたまた病気なのかまったく情報ナシだから、イマイチ感情移入しづらい。



そんな感じなので、病気で死にそうになっている母方の祖母・初代(三田佳子)と絡めて、



「どうして、いい人は早く死んで、イヤなヤツは生き残ってるんだろうなぁ」



とか言われても……。初代に関してはともかく、補導した少年が「いい人」かどうか判断できる情報が皆無だし、補導されたくらいだから、悪いヤツなんじゃないの!?



大丈夫なのかポイントその3・麦野がやっぱりボンクラ



力強くカホコとの結婚&幸せにする宣言をした麦野初(竹内涼真)だったが、相変わらずボンクラっぷりが加速していた。



「ばあばが意識を取り戻したとき、喜んでもらえるようにがんばるんだよ、ふたりで。家族の問題が解決すれば、みんなにも応援してもらえるだろ、オレたちの結婚」



と、熱くカホコに提案したわりには、「じゃ、がんばって!」と、家族の問題解決はカホコに丸投げして、全体的に人ごとなのだ。



麦野の言い分としては、



「創作活動が忙しいから」

「お前のママにちゃんと絵で認めてもらえるようにがんばんなきゃいけないんだから」



ということらしいが、うーん……カホコのママが結婚に反対しているのは、絵の問題じゃないと思うな。ふたりとも、就職もしていないボンクラ大学生だからでしょ!?



結婚する理由を、「ハジメくんと一緒に家族のみんなを幸せにしたいの」と語っていたカホコに対して、麦野は「カホコさんは僕に、人の愛とか善意を信じてもいいんだという力をくれるんです」と言っていたが、この人、基本的に自分のことしか見ていないんだよね。



キレイに終わることを祈ってます!



家族の誰もが反対している(オレも!)カホコと麦野の結婚を唯一応援してくれていた祖母・初代が「これからはアナタがこの家と家族のこと、守ってちょうだい」と言い残して死んでしまった。



大女優・三田佳子の熱演には、さすがに泣かされてしまったが、一家の精神的支柱だった初代の死で、家族がさらに混乱することは必至、ホントにあと1話で収拾がつくのだろうか。



最終回で解決すべき問題としては、



・チェロを諦めてヤンキー化したイトちゃん(久保田紗友)問題

・環夫婦の離婚問題

・カホコと麦野の結婚問題



このあたりだろうか。その他、視聴者的にちゃんと説明してから終わってもらいたい案件としては、



・「小さな王国」って何だったの?(あのハート型の境界線は……)

・あの変な動物たとえは何だったの?(最近、出てきてないけど)

・カホコの言ってた「みんなを幸せにする仕事」はどうなったの!?(結婚するから、もう就職はいいのか?)



うん、この辺もキッチリ処理してキレイに最終回を迎えてもらいたいところだ。



先日放送されていた「最終回直前スペシャル」では、出演者自らこのドラマのことを「不思議ワールド」と言っちゃってたけど、その「不思議」をちゃんと解明してから終わって欲しい!

(イラストと文/北村ヂン)