小池百合子が会見でまたも「アウフヘーベン」 「"イキり大学生"のようで恥ずかしくて見ていられない」と悲鳴上がる

小池百合子が会見でまたも「アウフヘーベン」 「"イキり大学生"のようで恥ずかしくて見ていられない」と悲鳴上がる

小池百合子・東京都知事は9月25日、新しい国政政党である「希望の党」を設立すると発表した。都知事を続けながら、新党の代表にも就任するという。記者会見では「アウフヘーベン」という哲学用語を使用したりしたため、ネットでは「何言ってんだこいつ…」と話題になっている。


「考えられないことを考えることが必要。道元もハーマン・カーンも言っている」



会見で記者に「本日、衆議院議員の解散表明が行われる予定だが、衆院選にはどのように臨むのか」と問われた都知事は、総選挙への姿勢を語る中で、


「これからは考えられないことを考えることが必要です。これは禅の高僧の道元もハーマン・カーンなども言っている」


と話した。道元は鎌倉時代、正伝の仏法を中国から日本に伝え、曹洞宗の礎を築いた人物だ。ハーマン・カーンは1922年、アメリカ生まれの軍事理論家で『考えられないことを考える――現代文明と核兵器の可能性』などの著書を持つ。


さらに小池知事は、「多分国民は、もっと違うことを求めているのではないだろうかと思うんですね」とも話した。


「ここでまた『アウフヘーベン』という言葉を使っちゃうと、何か思い出されるかもしれませんけれども、国民のニーズというのは、メディアの方々がひかれたレールの延長線上にはないように思います。もっと大きな夢を皆描きたいと思っている。それが9条の3項がいいのかどうかとかという議論じゃないんじゃないだろうか。もっと明るく、希望を持てるような政策をきちっとボールを投げるということが必要」


また若狭勝衆院議員や細野豪志衆院議員との関係について問われた際も、「アウフヘーベンするものであります。内容は辞書で調べて下さい」と発言した。


「アウフヘーベン」とは一般に、矛盾し合う2つのテーゼとアンチテーゼをいずれも否定することでより高次の「ジンテーゼ」へと導くことを指す。ドイツの哲学者であるヘーゲルが提唱した概念だ。


普段はあまり耳にしない言葉だが、こうした一連の発言に対し、ネットでは、「何言ってんだこいつ…」「アウフヘーベンとか『明るく希望の持てるような政策』『改革の志』とかいってすべてごまかしている」「要はスノッブなんだ」と批判が相次いでいる。


都内で編集者として働く、哲学科出身の男性(30代)も、


「覚えたての哲学用語を乱発する『イキってる大学生』のようで、恥ずかしくて見ていられません。今ならさしずめ『脱構築』とか『リゾーム』『大文字の他者』でしょうか。大した内容じゃないのに、あえて難しい言葉を使うところが大学生と同じ匂いがします」


と顔を顰めていた。


池上彰「すぐアウフヘーベンが出てくるってことは、同じ世代だなと思った」


かつて築地市場の移転場所について語った時にも、小池知事はこの言葉を使っていた。テレビ番組で、そのことに突っ込んだのが池上彰さんだった。


都議会議員選挙の投開票日に放送された「池上彰の都議選ライブ」(テレビ東京)で池上さんは小池知事の車に同乗し、


「築地が豊洲かという時にアウフヘーベンしなければいけないとおっしゃったでしょ。テレビのワイドショーで『アウフヘーベン』とは何かという解説をやっていたのを見て、今どき、みんな知らないんだと思った」


と話した。そして、


「すぐアウフヘーベンが出てくるってことは、同じ世代だなと思った」


とも語った。今年で66歳になる池上さんは、1960年代末~1970年代初頭に慶應義塾大学で学生生活を送っている。小池知事も、1970年代初めに、関西学院大学で学生生活を送った。


「アウフヘーベン」はヘーゲル哲学の用語だが、ヘーゲルに影響を受けたマルクスもこの言葉を使っていた。当時はまだマルクス主義が学生たちの間で影響力を持っていたため、「アウフヘーベン」という言葉も身近だったのだろう。