広末涼子「優里は二面性があるけど、すごくリアリティーのある役」

広末涼子「優里は二面性があるけど、すごくリアリティーのある役」

菜美(綾瀬はるか)、優里(広末涼子)、京子(本田翼)の主婦友3人が、同じ街で暮らす主婦たちが抱えるトラブルを次々と解決していくドラマ「奥様は、取り扱い注意」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系)。アクションあり、笑いありのエンターテインメント性あふれる内容で、毎週話題を集めている。


11月22日(水)放送の第8話では、菜美、優里、京子が、近所に住む政治家・三浦のホームパーティーに参加。そこで菜美は、怪しげな動きをしていた藍子を見掛け、不審に感じる。


今回、優里を演じる広末にインタビューを行い、今後の見どころなどを聞いた。


■ 優里の人格に不安を感じた時期も


――撮影も終盤に差し掛かっていますが、これまでを振り返っていかかがですか?


演じていてすごく楽しくて、周りからの反応もとてもいいです。学生時代の友達は主婦が多いですが、彼女たちの評判もいいのでうれしいですね。私も主婦目線で見ていて、“正義が勝つ”みたいに感じられる内容が楽しいです。


――優里を演じる上で、難しさはありますか?


最初、(菜美と京子の)3人でいる時のハッピーなテンションと家に帰ってからのちょっと閉塞的な感じのギャップがあって、「これは人格的に成立しているのかな?」と不安がありました。


優里のキャラクターは、自分が置かれている環境や状況に妥協して、おとなしく亭主関白を受け入れるタイプではないと思うんです。いつも、旦那(石黒賢)さんに自己主張するのですが、毎回言いくるめられてしまって…結局、心が折れてしまうんです。でも、最初からそうなるのはやめようと心掛けています。そこが難しいところでもあります。自分の意見を言うキャラクターでいようと思っても、あの家庭にはそうできない空気がありますね(苦笑)。


だから、「つまり人間って、こういうものなのね」と思うことにしているんです。友達といたらこんなに楽しめるのに、夫婦でいたらおとなしくなってしまうのは仕方のないことだと…。優里の持つこの二面性が、これからどう変わっていくかですね。今後、優里が追い詰められるストーリー展開になっていくと思うのですが、その部分は難しくもあるけど大事な部分だと思っています。


■ 実は、綾瀬と本田の会話をスルーしていた!?


――そんな石黒さんと2人のシーンも多いと思いますが、共演していかがですか?


以前に共演させていただいたことがあるのですが、まさか夫婦役をやるとは思っていなかったです。前回共演の時は、教授と生徒という立ち位置だったので。久しぶりにお会いしたのですが、石黒さんの印象が本当に変わらなくて、お芝居に安定感がありますね。シリアスなシーンが多いので、毎回現場を和らげてくださいます。結構おちゃめな方です(笑)。


――綾瀬さんや本田さんとの3人のシーンは見ていて楽しいですが、現場はどんな雰囲気ですか?


翼ちゃんが元気で明るいキャラクターで、はるかちゃんが天然で真っすぐだから、2人でじゃれ合って、ツッコミ合っています。そして、最終的に私に振られるので、私はその爆弾を爆発させないようにスルーしています(笑)。


育ってきた環境や学校が違い、年齢も違った人が仲良くなるという部分では、ドラマの3人の関係はとてもリアルだと思うし、実際にご近所さんだったらお互いに仲良くなっている気がします。


――脚本は「BORDER 贖罪」「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」などを手掛けられた金城一紀さんです。コメディー要素の中にアクション的な要素もありますが、台本を読んでどう感じられましたか?


やっぱり面白いなと思いました。主婦や女性の話であっても、単純じゃない! エッジの効いた問題提示をするだけではなくて、トリックのようなひとひねりが絶対ストーリーの中にあるんです。その心情の描かれ方というのが、台本を読んでいてもそうですが、テレビで見ていても飽きさせない、最後にグッと気持ちをつかんでくれる感じがあります。


最初はただ面白いなと思って台本を読んでいましたが、5話6話あたりから、ひとひねりあった深さがあるというか深層心理をすごく付いてくるので、さらに面白いなと思います。


■ 優里はすごくリアリティーのある役だと思う


――台本に書いてある言動は、読んでいて共感できる部分もありますか?


石黒さんとの夫婦関係の部分とか、「どうしてこの旦那さんは、こんなにかたくなに変わらないんだろう?」と思いますけど、「でもこういう人、絶対いるよな」という人もいれば、優里さんみたいに「働きに出たいけど、旦那さんの言っていることも正論だし…」と思う人もいるんだろうと思います。「どこに取材されているんだろう? 何をネタにされているんだろう?」と思うくらい女性のセンシティブな部分もしっかり情報収集されているし、説得力もありますね。


――5話では、優里さんがついに家出をされましたね。


普通に台本を読んだだけで、すごくグッときてしまい泣けてきました。本当に優里さんみたいな人がいると思ったら、それを背負っている気がして…。「優里さんと同じ状況にある人がどう思うのかな?」と思わされるくらい、演じていてリアリティーがありました。それって、すごいことだと思います。ストーリーの中での1つの出来事という気がしないというか、責任を持ってしっかり説得力のある芝居をしようと思うし、話が進んでいくにつれて女の人が見て共感したり、納得したりできるようなお芝居がしたいなと強く思うようになりました。


――今後の注目ポイントは、どこだと思われますか?


5話の最後の方で、「この時が私たちの友情がピークだったかもしれない」というナレーションがあるんですが、ここからどうやって崩れたり、気持ちが離れたり、何かを失敗してしまうか分かりませんが、何かが起こるかもしれないですね。最終的には、きっと私が菜美ちゃんに助けてもらうことになると思うんですけど、友情の絆が深いからこその感動が私はすごく楽しみなんです。また、一視聴者として、京子ちゃんと私は菜美ちゃんの正体を知ることになるかどうかも気になります! そのときの3人を、金城さんがどう描くかも楽しみですね。もし正体を知っても、きっと3人としては何も変わらないだろうけど、旦那さんが彼女の過去を知るのと私たちが知るのではきっと違うと思うので。楽しみですね。


あと、旦那さんとの関係をどう解決するのかも気になります。私的には、絶対前向きな方向がいいんですけどね(笑)。毎回、石黒さんと「この人、変われないよね」とか話しているんです。だから、どんな終着点になるやら。前向きな方向で、ゴールを作ってもらいたいです(笑)。