恋が面倒くさい、好きな人ができない…恋愛ベタの深~い原因と解決法

恋が面倒くさい、好きな人ができない…恋愛ベタの深~い原因と解決法


 婚活、恋活がますます盛んな昨今ですが、一方で「恋愛がうまくできない」という“おひとりさま”も増えているようです。



 先月刊行された『恋愛低体温症』は、そんな女性の複雑な心情をやさしく解きほぐしています。



 著者の高橋リエさんは、心理カウンセラーとして、母娘問題を中心にカウンセリングやセミナーを行ってきました。



 高橋さんによると、幼少期からの親子関係が、恋愛に影響を及ぼしているというのです。



◆好きな男性ができない、男性を避けてしまう…




 好きな人ができない、または、男性からアプローチされても引いてしまう、といった悩みを抱える女性は多いのではないでしょうか。



 本心では、人を好きになりたい! と切望しているのに叶わないのは「私が本気で愛されることはないという妙に強い思い込みがあり、特定の相手と絆を結ぶことを意識的、無意識的に拒否しているから」と本書はズバリ。



 恋愛関係を結ぶと、信頼感や安らぎといった心地よさが生まれます。ところが恋愛低体温症の人は、心地よさよりも不安や恐怖が増大してくるのです。



 なぜなら「自分に自信がないから」「子供の頃、もっとも親しい関係であるはずの『親』といて安心できなかったから」と本書は分析しています。



 私自身も恋愛下手ですが、振り返ってみると幼少期から成人するまで、両親にホメられた記憶がありません。



 そのせいか自分が誰かを好きになっても自己否定し、誰かに好かれても疑心暗鬼、そして自滅というループにはまっていました。



 著者の高橋さん自身も、いわゆる“毒母”育ちで、自分の子育てでつまづいてしまったそう。



◆不倫をくりかえす人にも親子関係が影響?




 また本書によると、「不倫」を何度もくりかえしてしまう女性には、2通りのパターンがあるそうです。「母親にダメ出しされることを怖れて、無意識に親に紹介せずにすむような相手を選んでいる」場合と「父親に愛されなかった経験から、自分は最優先に愛される存在ではない、という思い込みがある」場合です。



 後者は、幼少期と同じ悲しみを恋愛で再体験しているといいます。恋愛低体温症は当人のせいではなく、過去のさみしさや涙によってつくられたものなのです。



 傷つきたくないけれど、恋愛も結婚もしたい! というのは人間の性(さが)。



 結婚は先だとしても、せめて甘い恋愛をしたい、という問いに本書は「人を好きになって、とことんつらい経験をしてみよう」、腹を括れと指摘します。



 過去に十分つらい経験をしたんだから、もういいじゃん、とそれこそ甘えたくなりますが「人を好きになるというのは、実はつらいこと」とキッパリ。まずは覚悟したところで、恋愛低体温症から抜け出す処方せんが始まるのです。



◆恋愛低体温症から抜け出す処方せん




 過去の思い込みに気づき、ブロックをはずすには心身の緊張をゆるめるのが大事なのだとか。



●不安になったらまずは深い呼吸を



「人と親しくなってくると『また傷つくかもしれない』という不安が浮上し、心身が緊張してサバイバル・モードになります」と本書。そんな不安や怖れといった思考の癖が出たら「意識的に深い呼吸をする」。これだけで心身がほぐれるのを感じるでしょう。



●ネガティブな思いをすべて紙に書き出す



 私を好きになる人なんていない、といったネガティブな自己イメージのほとんどは「子供の頃に親にかけられた呪いであり足かせ」という一文にホッとする人もいるのでは。ただ、うまくいかないのが自分のせいではないとしても、今さら親に文句を言っても始まりませんよね。



 だったら「ネガティブな思い込みをすべて紙に書き出してみてください」。



●ポジティブに書き換える



 ネガティブを書き終えたら、ポジティブに書き換えましょう。



「世の中には、私を好きになる人だっている」「その気になれば結婚できる」等々。



 実は、本書のセオリーどおりのことを、私もやったことがあります。単純だけど効果は抜群。



 最初は照れくさくて抵抗があるかもしれませんが、頑張って書いてみる。するとあら不思議。今までの自分から脱皮した気分になりますよ。



 本書は恋愛ハウツー本ではありません。恋愛以前の人付き合いや生きづらさなどを、自分でゆっくりと改善していくために役立つでしょう。



<TEXT/森美樹>