23人病院送りの缶飲料「Four Loko」に禁止令、米大学が学生に通達。

23人病院送りの缶飲料「Four Loko」に禁止令、米大学が学生に通達。米国のある大学が先日、欧米のみで販売されているアルコール入り缶飲料「Four Loko」の“摂取禁止令”を出した。この秋からの新学期だけで飲料を飲んだ23人が病院に運ばれたためで、相次ぐ事態に州議会では規制の検討も始めているという。

“摂取禁止令”を出したのは、ニュージャージー州にあるラマポ州立大学。米ニュースサイトのNorthJersey.comなどによると、ラマポ州立大学では新学期開始からだけで、23人の学生がアルコール中毒のために病院へ搬送された。大学側の調査の結果、学生たちは「Four Loko」という缶飲料を摂取していたことが判明。これが「事件を引き起こした要因の1つ」とした大学側は学生にこの商品の摂取禁止を命令し、さらにニュージャージー州議会には規制案が提出されたそうだ。

「Four Loko」は2005年に米国で発売され、現在はEU圏内でも広く販売されている商品。グレープやレモネード、クランベリーなどフルーツ風味で豊富なバリエーションを揃え、値段も「米国で1缶2.50ドル、英国で1.56ポンド(どちらも約200円)」(英紙デイリー・メールより)と手ごろなため、若者の間で人気を呼んでいるらしい。しかし、「Four Loko」にはアルコールが12%含まれてるほか、カフェインやタウリンなども入っており、これを1本を飲むと急激に酔った状態になる危険性をはらんでいるようだ。

米国は飲酒が可能になるのは21歳以上で、日本よりも厳格。しかし、ニュージャージー州で「Four Loko」は酒店でのみ扱われているものの、ほかの州では「年齢確認を厳密に行っていない可能性のある」(NorthJersey.comより)コンビニでも販売されているという。このため入手しやすく、米国では「酒を飲む未成年に人気」(NorthJersey.comより)と指摘する専門家もいる。

こうした実情にラマポ州立大学のピーター・マーサー学長は、他大学でも禁止措置が出ていることを踏まえ、「この商品が販売されているのは心配」(デイリー・メール紙より)とコメント。また、警察は高校生も「Four Loko」を所持していた事実があったとして、酒店と販売量の規制について話し合ったほか、周辺自治体には摂取年齢の制限を設けようと働き掛けているという。現在、ニューヨーク州やコネティカット州、カリフォルニア州の司法当局が商品の調査を開始。FDA(米食品医薬品局)も、「『Four Loko』の安全性を評価している」(NorthJersey.comより)最中とのことだ。